ポスト印象派を代表するオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。現代でこそ世界的に高い人気を誇り、唯一無二ともいえる存在感を放つ画家ですが、その人生は困難の連続でした。深い苦悩に満ちた日々の中で、彼は困難に立ち向かう強さ、そして癒しと安らぎを芸術に見出します。私たちがファン・ゴッホの作品に魅了されるのは、作品のもつ美しい色彩や描かれたテーマだけではなく、そこから伝わる彼の苦難や絶望、そして喜びに心が揺さぶられるからではないでしょうか。
オランダのクレラー=ミュラー美術館は、ファン・ゴッホの作品を数多く所蔵しています。その質の高いコレクションは、偉大な収集家ヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)が生涯をかけて築き上げたものです。本展では、その珠玉のコレクションから傑作《夜のカフェテラス》をはじめとする数々の作品が来日します。
2025年は阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から15年目という節目の年にあたります。神戸、福島、東京へ巡回する本展が皆様の心に寄り添い、そしてファン・ゴッホの芸術のすばらしさに触れる機会となることを願っています。
I.夜のカフェテラス展
神戸・福島・東京でファン・ゴッホの名作と出会う
クレラー=ミュラー美術館とは
クレラー=ミュラー美術館は、オランダ・ヘルダーラント州のデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にある美術館。約90点の油彩画と約180点の素描などからなる、世界屈指のファン・ゴッホによる作品が収蔵・展示されています。
実業家のアントン・クレラー=ミュラーと、妻のヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクションを基に1938年に開設された美術館です。ヘレーネは、ファン・ゴッホが評価の途上にあった1908年からのおよそ20年間に、夫アントンの支えのもと、ファン・ゴッホの油彩画約90点と180点を超える素描・版画を収集しました。ヘレーネは作品がもたらす感動を多くの人々と分かちあうためにコレクションを公開、それがファン・ゴッホのゆるぎない評価につながっていきました。
開催概要
阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス
会期 | 2025年9月20日(土) ~ 2026年2月1日(日) |
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会場 | 神戸市立博物館 |
会館時間 |
9:30~17:30
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休館日 |
月曜日、12月30日(火)~1月1日(木)
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主催 | 神戸市立博物館、 神戸新聞社、 産経新聞社、 関西テレビ放送、 博報堂DYメディアパートナーズ |
後援 | 山陰中央テレビジョン放送、 岡山放送、 テレビ新広島、 テレビ愛媛、 高知さんさんテレビ、 テレビ西日本ほか |
特別協力 | クレラー=ミュラー美術館 |
企画 | ハタインターナショナル |
大ゴッホ展 神戸市記者発表
2024年7月23日
Next Exhibition (2027-2028) II.アルルの跳ね橋展
2027年2月
5月頃(開催確定後に公表)
神戸市立博物館
2027年6月
9月
福島県立美術館
2027年10月
2028年1月(期間確定後に公表)
上野の森美術館